第3章 02. 偶然か必然か
私の名前は。イッシュ地方のポケモントレーナーだ。
バッチをすべて手に入れ、リーグを制覇した。
私はポケモンが大好きだ。ポケモンたちともっと一緒にいたいもっと触れ合いたいと思い私はプラズマ団に協力した。
まさか、あんな事が起こるなんて予想もしていなかったから。
『-…私はこの世界の住人ではありません。…信じてください。お願いします』
私はマルコ、エース、サッチさん達に自分のことを話した。
「えーと…ちゃんは別の世界の住人でちゃんの世界はポケモンという生き物と暮らしていてポケモンを育てている人のことをポケモントレーナーと呼ぶ…でいいんだよね?」
『はい。なぜこっちの世界に来たのかは…わからないんですが、私はサッチさんたちの世界のことを何も知りません。白ひげとか海賊とか空島…本当にこの世界にはポケモンがいないんですか?』
「そんなの聞いたことねぇな。海王類とか普通に鳥とか豚とか…いろんな動物はいるけどよ。俺は肉が食えればいいけどな!」
「…エースお前は食いすぎなんだよい。事情はわかった。じゃあそのポケモンとやらを見せてもらうよい。…親父たちの前でな」
『……はい、わかりました』
警戒させているのだろう。私は重い身体を起こしマルコさん達の後に続いた。
木の扉を開けると風が活きおいよく吹き潮の香りがした。
『…綺麗』
ダイケンキとなみのりをしていた頃を思い出す。
イッシュの海も綺麗だが、この世界の海もとても広く、キラキラと輝いて見えた。
『…大勢乗ってるんですね』
甲板に出ると大勢の人がいた。
体格の良い男性ばかり、しかも怖そうな武器を持っている。
怯えながらマルコさんたちについて行くと甲板の奥には白髭を生やした筋骨隆々の男性がおり、思わず『ひっ』と声を上げてしまった。