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俺の異世界奮闘記

第10章 スカーレットからの依頼


すぐにシャルルが手の平から光の玉を出して見せた。
「あっ、本当だ…」
「無属性の魔法はどの属性でも使う事が出来ますが、効果は小さいですけどね」
(ふむ、オマケみたいなもんなのか?)
「…シャルルちゃん、素質がありそうね」
(ガブリ)エルが感心していた。
「そんなことは…」
シャルルは耳を倒しながら照れていた。
「武術も鍛えれば魔法騎士も夢じゃないわよ」
「だから、その魔法騎士ってなんだよ?」
「魔法騎士は、私みたいに美しくて強くて魔法も使える騎士よ♪」
(ガブリ)エルはくるっと回って見せた。
(あんた、もう騎士じゃないだろ…)
「…で、なんで魔法の修行をしなかったんだ?」
俺は少し呆れながら聞いた。
「だってぇ…滝に打たれたり、山に籠ったりなんて出来なぁい♪」
(本当にAランクじゃなきゃぶっ飛ばしてやるのに…)
「あっそう…、でもシャルルは武術って感じじゃないよな」
シャルルもちょっと戸惑っている様にみえた。
「私は力ないですから武術はちょっと…」
「はいはい、お喋りはそこまでよ」
ティアナがダットンの店に着いた事を教えてくれた。

店に入るとダットンは世話しなく動き回っていた。
「ダットン、ちょっといいか?」
「うるせぇ!今それどころじゃねぇんだ!」
ダットンは聞く耳持たないくらい何かを探していた。
「…何を探しているんですか?」
シャルルが控え目に聞いてみた。
「おっ!シャルルか?
老眼鏡がなくなっちまって困ってんだ!」
何故かみんなシャルルには優しい。
(可愛いって特だよな…)
「老眼鏡…ですか?
あの…その…頭に乗せてるのは?」
ダットンの探し物はシャルルの一言であっさり解決した。
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