• テキストサイズ

俺の異世界奮闘記

第9章 シャルルの決意


「…で、魔法の何が聞きたいんだい?」
ローズは、そう聞きながらも仕込みを始めた。
「はい、実はどうすれば魔法を使えない様になるのかと…」
「えっ?せっかく魔法が使える様になったのに?」
シャルルの言葉につい言葉を挟んでしまった。
「私の町では魔法使いは、忌み嫌われるんです
だから、族長から世の中を見てこいと言われたんですよ」
シャルルは少し項垂れていた。
「…ま、もう一回暴走するまで無理だな
それもいつになるか?分からんぞ」
ローズは、あっさりと答えた。
「やっぱりそうですよね…」
シャルルは、更に項垂れてしまった。

「シャルルが魔法を使える様になったのは、いつからなんだ?」
「私がまだ15の頃です
町で祭りが行われる日でした…」
シャルルは魔法が使える様になった日の事を話し出した。


それはシャルルのいる町での祭りの日、近くの湖で神事が行われる。
それに参加していたシャルルは、突然体が光り輝き出したそうだ。
「その時、私の身体の中で風が渦巻く様な感覚がありました」
それを見た族長はすぐにシャルルを家に連れ帰ったそうだ。
「族長は私が魔法を使える様になった事がすぐに分かったみたいです」
少しシャルルの表情が固くなった。
「親も呼ばれ、この先の事を話し合いました」
何か重たい話になってきた。
/ 134ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp