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俺の異世界奮闘記

第9章 シャルルの決意


ローズは眉間にシワを寄せてシャルルを見遣った。
「シャルルとか言ったかい?
嬢ちゃんにしちゃあ、なかなか肝が据わってるね」
俺も同じ様に思った。
(ローズの圧に負けないなんて…)
「あ…シャルルは、突然魔法が使え様になったらしいんだ
俺もティアナも魔法は使えないし、ローズならいろいろ知ってるだろ?」
「ウサ人種がこの街に来るなんて何かあると思ったが魔法因子の暴走か…
久しぶりだね、そんな奴に会うのは…」
ローズは少し表情が和らいだ気がした。

「さっきティアナも言ってたけど、シャルルの仲間は町から出ないのか?」
「はい、ウサ人種は昔から他の人種と関わる事を良く思ってません
私は良いと思うのですが…」
どんな理由があるのかは分からないが、種族の決まりはそう簡単には変えられないだろう。
「あの種族は閉鎖的でな、悪い奴等じゃないんだが…」
ローズはウサ人種の事も知っているようだ。
「私達は見た目が幼く見えるので、いろいろ誤解されてしまうんですよ
だから他の人種とは、何かと合わないんですよね」
シャルルは少しがっかりとした。
(人種差別って、どこの世界でもあるって事か…)
俺も少しやるせなさを感じた。

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