第5章 初冒険!
「猫左衛門、紹介するわ
彼…じゃなくて、彼女はガブリエル、Aランク冒険者よ」
(ガブリエルで彼女ね…)
冒険者のランクはEからAに上がっていき、更に上のSランクが最上位となる。
「Aランクって…」
(あの目付きはそういう事か…)
「やだぁティアナったらぁ~それじゃあ私がゴリゴリみたいじゃない…
エルって呼んでね♪」
言ってる事は女子だが、声が太い…。
(…オネェに戻った
まぁ普通にゴリゴリだと思うがね…)
俺に向かってウィンクしてきた。
「俺の呼び方は何でもいい…」
こいつは絶対、ローズと同じで言い出したら聞かないタイプだ。
「エルにお願いがあるんだけど…」
ティアナがそっと言い出した。
「ティアナのお願いなら何でも聞いてあげるわよ♪」
ローズの事を話して、鉱山での護衛を頼んだ。
「へぇ~あのローズがねぇ~
小猫ちゃんってば、見掛けに依らないのね♪」
何か背中に寒気が…。
(やっぱり小猫かよ…)
「…エルもローズを知ってるのか?」
「この街でローズを知らないなんてモグリよ」
「ローズって何者なんだ?」
「それは本人に聞いたら?」
(なんでみんな、ローズの事を教えてくれないんだ?)
まあ、ローズの事はさておき、なんとか(ガブリ)エルの了解は取れた。