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俺の異世界奮闘記

第5章 初冒険!


「猫左衛門、大丈夫?」
ティアナが俺の顔を覗き込む。
「……ぐうの音も出ねぇよ」
ディアスの強さは剣聖と言われるだけに圧倒的だった。
「まだまだだな
明日からが楽しみだ」
ディアスはいつもの笑顔に戻った。
「…団長なら団長って言っとけよ」
俺のぼやきは聞こえていないようだ。


店に戻ると、ローズが待ち構えていた。
「少しは腕が上がったかい?」
「ちょっとだけど…」
苦笑いで答えるしかない。
「ほらよ」
ローズは暁丸を差し出した。
「…これで何してたの?」
俺の質問には答えてもらえなかった。
そのかわりと言っていいのか…。
「こんな粉、何に使うんだ?」
ローズの傍らにでかい紙袋が置いてあった。
「これでパンが出来るんだったら、うど…麺や粉物料理が出来る!」
(麺がないんじゃ、うどんと言ってもわかんないよな)
「ん?メン?
小僧の世界の料理か?」
「まぁそんなもんっす」
「じゃあ直ぐに作れ」
相変わらず無茶振りしてくれる。
「麺は直ぐって訳には…
あっ、お好み焼きなら直ぐ出来るぜ」
「何でも良いからさっさと作りな」
お好み焼きなら野菜と卵と肉があれば何とかなる。
粉を水と卵で溶いて、ざく切りした野菜を合わせて、熱したフライパンに油を敷いて流し込む。
片面焼けたら、薄くスライスした肉を乗せて、ひっくり返して焼き上げれば出来上がりだ。
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