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俺の異世界奮闘記

第5章 初冒険!


「やっぱりやるのぉ?」
ティアナがぼやく。
「当たり前だ!
毎日訓練しないと腕が鈍るぞ」
ディアスはやる気満々だ。

騎士団に着くと直ぐにディアスが前に出た。
「今日から猫左衛門は俺が相手する
ティアナには暇な団員が相手する」
「暇なのかよっ!」
俺はツッコミをいれる。
「最近はモンスターも大人しくてな」
「真面目かっ!」
やっぱりディアスは天然な奴だ。

そんな呑気な雰囲気は相対すると一変した。
(何だ?この威圧感は…)
ディアスが剣を構えると、それまでの笑顔が消え、他を寄せ付けないオーラが放出された。
「どうした?かかって来い」
「こうなりゃ…」
俺は剣を剣道でいう上段に構え、突っ込んで行った。



「…少しは手加減しろよ
素人なんだから…」
俺はあっさりと叩きのめされた。
「実戦で生き残りたければ弱音は吐くな
さあ立て!続けていくぞ!」
ディアスは鬼の形相で仁王立ちだ。

「ディアス団長の剣聖モードだ…」
「スゲェ、初めて見た」
「誰だ?あの猫人種は?」
「あぁ団長を本気にさせるとは…」
周りにいた団員達がざわついているのが耳に留まる。
(ディアスって団長だったんだ…)
「…ったく、強いはずだ
なら胸を貸してもらうぜ」
勢い勇んで挑んでみたが、相手は騎士団長、手も足も出ないに決まっている。
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