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俺の異世界奮闘記

第4章 何で俺が…


剣の訓練は今日もティアナとだ。

「さっきのスピードはどうしたの!?」
ティアナの素早い動きに付いていけない。
多分、剣の扱いに気を取られて無意識に動けないって事か。
(剣の使い方って何かに似てるんだよな…)
「あっ!そうか…」
「隙あり!」
ティアナの木剣をまともに喰らってしまった。

「いててて…
ちょっとは手加減してくれ…」
「それでは訓練にならん
もっとガンガンやれ!」
ディアスはニコニコとしながら、俺の尻を蹴飛ばした。
「ってぇな!
ちゃんとやるって!」

俺はちょっと素振りしてみた。
(剣を振り下ろすのは、道路工事でやったツルハシの振り方に似てる…)
真っ直ぐに振り上げて、真っ直ぐに振り下ろす。
これだと両手持ちで力は入るが、咄嗟の動きには合わないな。
片手持ちで似てる動作は…。
(振り回すって事なら、ビル窓の清掃で使ったハンドワイパーに近いかも…)
あれなら縦にも振るし、横にも振るから良い感じかも。
(問題は攻撃を受けるだな)
さすがに近い動きをバイトでしたことはない。
「ほう…、やれば出来るじゃないか」
俺の素振りを見て、ディアスが感心していた。
「伊達にフリーター歴が長い訳じゃないんでね」
「フリーターって…、どこかの傭兵か何かか?」
ディアスは首を捻った。
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