第4章 何で俺が…
野菜は生でも問題ないとの事だからサラダは何とかなる。
ドレッシングは調味料を合わせて作らないと…。
「確か、卵の黄身に油と酢でマヨネーズ出来たよな…」
混ぜ合わせてみたが、分離してなかなかマヨネーズにならない。
電動調理機があれば早いのに…。
パンはあるので、これは軽く網焼きでトーストにする。
バターもあるし、ジャムもある。
後はベーコンっぽい肉と目玉焼きを焼けばモーニングセットの完成だ。
「ローズ、出来たぜ」
コーヒーっぽい飲み物がないから、お茶にしておこう。
「ほう、これが小僧の世界の料理か…」
「料理って程じゃないけど、朝飯はだいたいこんな感じだ」
ローズは、まずトーストを食べた。
「パンを更に焼いたのか…
食感も変わって、香ばしさも出るな」
こっちはパンをトーストにしない。
これだけでも珍しい様だ。
「ん?これは何だ!」
「これ?」
「この野菜に掛かっているソースだ」
ローズが驚いたのはマヨネーズだった。
「マヨネーズと言って、卵の黄身に油と酢を混ぜ合わせて作るんだ
サラダだけじゃなく、何にでも掛けられる万能ソースだよ」
まだ撹拌が足らなかったけどマヨネーズっぽくはなった。
「小僧!凄いじゃないか!
こんなソースは食べた事がない!」
「そこまで褒めなくても…」
(やっぱりマヨネーズって凄いんだな)
とりあえず、朝食は合格だった様だ。