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俺の異世界奮闘記

第3章 紅の銘刀


「さっ、次は王立騎士団ね」
ティアナはあっさりと次に向かった。
と言っても、魔法委員会の隣の建物だ。

「騎士団は兵士の中から選ばれて、更に厳しい訓練を耐え抜いた精鋭よ
モンスターが街の近くに出ると彼らが退治するのよ」
(やっぱりモンスターがいるのか…)
ティアナが説明していると、建物から白銀の鎧を装備した騎士らしいイケメン男が出て来た。
「ティアナ、遅かったな」
「あっ、アニキ!
この人が猫左衛門よ」
ティアナは鎧の男に俺を紹介した。
「…アニキ?ティアナの?」
「あぁ、ディアスだ
ティアナの双子の兄だよ」
握手をしたが、かなり握力が強い。
顔がちょっと歪んだ。
「てっ…、…双子?」
言われて見れば、体つきは全然違うが、赤髪で顔はよく似ている。
「さぁやるか!」
ディアスはそう言うと俺の腕を掴んで建物の中を突き進んだ。
「ちょっと!…やるって何を!?」
俺は半分引きずられている。
「ティアナに剣の訓練を頼まれてるからな」
「訓練って…」
そう言えば昨日、そんな話しをしたな…。

連れてかれたのは、だだっ広く何もない部屋だった。
「ここは俺達の練習場だ
思う存分、訓練出来るぞ」
「いやいや、俺は剣なんて使った事ないから!」
力いっぱい拒否した。
「鍛えないと、その“刀”ってやつが抜けないんじゃない?」
ティアナに痛い所を突かれた。
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