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俺の異世界奮闘記

第2章 困惑の異世界生活!?


「昔、馬鹿な魔法使いがいてね…
とある遺跡で見付けた古代魔法の一つを暴走させちまったのさ」
ローズはため息を吐いた。
「…それが召喚魔法?」
「召喚された魔獣はとんでもなく強力でね…、何とかその魔獣は倒したんだが、何人もの冒険者や王立騎士団員が犠牲になっちまった…
王立魔法委員会は遺跡で見つかった古代魔法を全て封印しちまったんだよ」
ローズは静かに語った。

「…その魔法使いはどうなったんすか?」
「そうさね…、若気の至りとは言え、多くの仲間を犠牲にしちまったんだから…
自分の魔法を全て封印して、どこかでひっそり生きてるだろうね」
(これって、どう考えてもローズの事だよな
やっぱりこのばあさん、ただ者じゃなかったんだ)
俺は何も言葉に出来なかった。
「…小僧、冒険者になるなら無茶はするなよ
長生きしたかったら「まだ行ける」と思った時に引き返せる判断力を持つんだね」
「あざーす」
俺は涙が出そうなくらい感動していた。

「店の開店時間には這ってでも戻ってきな
休んだらただじゃおかないよ!」
「へっ?」
鬼か?このばばぁは…。
さっきの感動を返しやがれ。

…やっぱり、ただ者じゃねぇな。
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