第2章 困惑の異世界生活!?
「ローズに聞きたいことがあるんだけど…」
「なんだい?
知ってる事なら答えてやるよ」
俺はこの世界の冒険者の事を聞いた。
「冒険者ってのは、一攫千金を求めた命知らずのアホで可愛い連中の事さ」
(アホで可愛い…?
ローズなりの愛情表現かな?)
「…で、冒険者って何するんすか?」
これが一番の問題なんだよな。
「そうさね、お使いから魔物退治までいろいろさ
王国に認められれば、戦争に参加したり、敵国に忍び込むなんて事もあったね」
(…あったね?)
「ローズも昔は冒険者だったの?」
「ふん、昔の事は忘れたね
それより小僧、あんた冒険者になるのかい?」
ローズが真面目な顔して聞いてきた。
「ティアナに誘われたんだけど、俺は戦った事なんてないからどうしたら良いか分からないんすよ」
正直な俺の本音だ。
「自分の国に帰りたいなら冒険者になって情報を集めた方が早いだろう…
未だに知られていない魔法もあるからね」
「ティアナがランボール帝国に召喚魔法があるかもって言ってた…
それなら帰れるのかな?」
ローズは首を横に振った。
「召喚魔法は呼び出すだけさ、帰る事は出来ないね」
「へ?ローズは召喚魔法を知ってるのか?
ティアナはあるかないかも分からないって…」
やっぱりローズはただ者じゃない気がする。