第2章 困惑の異世界生活!?
ティアナと別れて店に戻るとローズが腕組みをして待っていた。
「小僧!いつまでふらふらしてるっ!
さっさと開店準備始めるよ!」
何か理不尽な事言われてないか?俺…。
「返事はっ!」
「はい!」
何かブラックバイトの様な気がしてきた。
店は夕方から開店だ。
お客は普通の人や獣人関係なく、老若男女がやってくる。
俺が接客やオーダーを取って、ローズがカウンターの中で料理する。
飲食店のバイトと何ら変わりはなかった。
「いらっしゃいませっ!
お一人様ですか?カウンターへどうぞ」
こんな仕事ならフリーター歴の長い俺には朝飯前だ。
「猫の兄ちゃん、ビール三つな!」
「はい!ありがとうございます!」
「猫の兄ちゃん、料理まだかよ?」
「少々お待ち下さい!」
「猫のお兄さん、お茶を下さいな」
「はい!ただいま!」
「猫坊主!酒じゃ!酒じゃあ!」
「お待たせしました!」
小さい店なのに、引っ切りなしに客が来て、とにかく繁盛している。
休む間もなく閉店の時間になった。
「小僧、なかなかやるじゃないか」
「接客なら任せてくださいよ」
とは言ったものの結構疲れた。
「うちの客はいろいろと目が肥えてるからね
仲良くなっておくと良い」
「はぁ?どういう事っすか?」
その時の俺には意味が分からなかった。