第2章 困惑の異世界生活!?
冒険者の酒場を出て、ティアナに城へ案内してもらう。
「お城には特別な日じゃないと一般人は入れないわ」
「…でも、国が冒険者を雇ってるんだろ?
どこで仕事とか受けるんだ?」
俺は城門を見回したが、それらしい窓口はなかった。
「それならこっちよ
ついでに登録しちゃえば?」
「うっ…登録は…まだいい」
俺はちょっと逃げ腰になっていた。
ティアナは残念そうな顔をして、城門と反対側の建物に入った。
「ここはお城に用がある人や冒険者達を取り次ぐ役所よ」
中は人でごった返していた。
(異世界でも役所は役所か…)
「冒険者と一般人は窓口が違うの…
冒険者の窓口は二階よ」
二階に上がるといかにもな人達がいる。
「登録はもちろんだけど、仕事の依頼や報酬の受け渡しもここでやってるわ」
冒険者を見てると明らかに俺は場違いだと分かる。
「さっきランクがあるって言ってたけど、何が違うんだ?」
「ランクは仕事の難易度で変わるのよ
高いランクの仕事は危険だけど報酬も高いわ
同一ランクの仕事を何度か熟すと冒険者ランクが上がる…
冒険者ランクが上がるとより高いランクの仕事を受けられる様になるの」
なるほど、初心者にいきなり高いランクの仕事は回さない様にしてるのか。