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君という魔法【ハイキュー‼︎】

第4章 交錯する想い




『大した話じゃないって?その…何関係のお話…?』


なんだかひどく焦っているように見える。彼女は人の話に首を突っ込んでくるタイプではないので、どうしてこうも深く追求してくるのか不思議に思った。


「…バレーの話だけど」


と、適当に言ってみた。本当のことなんて、言えるわけがないので。
すると彼女は、目に見えるように安心した表情になって。


『なんだぁ…よかった』


・・・よかった、ってなんだ。自分の悪口を言われているとでも思ったのだろうか。


『あ、ごめんねしつこく聞いて!じゃあ、また明日ね』

「ああ…いや…うん、また明日――」


赤葦の返事を最後まで聞かずに、勢いよく席を立った彼女は、小走りで食堂を出て行ってしまった。

まぁ、あんなにこそこそ話をしていたら、誰だって気になるだろうな、と自分の中で勝手に解釈して、赤葦は残っていた食事をかきこんでから”ごちそうさま”とつぶやいた。


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