第8章 傍に居て、抱き寄せて【R18】《宇髄》
「気持ちいい、な?」
とろりと目元を細めた彼に同意を求められる。
頷いたのだが、それだけでは満足な返事では無いらしい彼の視線に、震える唇を開く。
「気持ち、い…っ」
「はぁ、可愛い…」
「ふ、あぁ、」
可愛い、と言う単語だけできゅう、と中を締め付けてしまったのが分かり恥ずかしさに震える。
その様子を見つめ合っていた彼にも悟られたのか、彼は心なしか嬉しそうに微笑んだ気がした。
「っ!ひ、あぁぁ…っ」
ずるりと抜かれた塊が、今後は狙いを定めて浅い場所を擦り上げて私は悶える。
「今日はこのまま、みさのイく所見てるから、な?」
このまま、と言うのは見つめ合ったまま、と言うことなのだろうと理解する。
付き合って日が浅い私達は、付き合いたて特有の暇さえあれば時間を作っては肌を合わせる時期だ。
それは私達も例外では無い。
特に彼は観察を怠らない、私が何が嫌で何が良いのか、彼の視線と身体はそれを毎回探っている様だ。
そのお陰で私は彼に性的な趣向までばれてしまっているようで、私は彼に翻弄されるばかりだ。
「く、うぅん…あ、ぅ」
ぐりぐりと、彼は塊の先を執拗にそこに押し付けてくる。腰を浅く動かして、溢れた蜜が二人の股を濡らしてリズミカルに水音が響く。
与えられる快感を甘んじて受け入れ続ければ、私はいとも簡単に登り詰める。
ビクビクと痙攣し出す身体を抑えされて、従順に欲を写し出すその瞳を見つめる。
「ん~~~あ、あぁ…」
瞼と目元までも痙攣を繰り返して、瞳を閉じてしまいそうになりながらも、彼を見つめながら…快感に、はく…と喉が鳴る。
「イっちゃ、…~~~~~っっっっ!!」
背骨を浮かせて、絶頂の快感を受け入れる。
上手く快感を逃そうと浅い息を吐いて、悶えていると首筋を吸われる。
彼の銀色の髪が胸元にさらりと触れて、それさえも甘美な刺激に変わる。
「は、あ…」
首筋から頬へ、そして唇に触れる彼の唇が熱い。私の唇もきっと熱いのだろう。
熱い吐息を吐いて、舌を絡めて噛み付くような口付けを交わして、彼は上半身を起こした。
滴る額の汗を払うようにして銀色の髪を掻き上げた彼は恍惚の表情で私を見下ろす。
誰もが息を飲むような端正な顔立ちの彼が、私にだけ見せるこの顔に、最奥がひくんと震える。