第8章 傍に居て、抱き寄せて【R18】《宇髄》
煽る様な、挑発的な瞳の彼は未だ私を探るように見つめてくる。
舌の先を尖らせて、先端に微かに触れる。
「ん…ぁ…」
先端を舌で押し潰して、その周りをねっとりとなぞられて吸われる。更にもう片方の先端は指先で優しく左右に捏ねられて、押し潰されて、そして摘ままれる。
「あっ!…あ、ぅん…」
触れられていないのに、その先の行為を期待して下半身がぞわぞわと熱を帯びて疼くのが分かった。
そんな事を知ってか知らずか、彼の手が下半身に伸びる。
大き過ぎるスエットは易々と剥ぎ取られて、ショーツまでもが鮮やかな手さばきで剥ぎ取られてしまったものだから、私は慌てる。
「…や、待って」
いつの間にか私の股の間に顔を入り込ませた彼の頭を太ももで挟む。自分の秘所はがっちりと両手で隠して。
「ふは!何この状況」
目を丸くした彼は、思わず吹き出す。これは私も変な状況だとは思うのだが…
「だってだって、宇髄さんが…!」
「これじゃあ何もできねぇじゃん?」
「…う」
生殺しなのは俺じゃないからいいけどな、なんてセリフを吐いた彼は、私の太ももを指で撫でる。
「…ん?」
甘やかす様に微笑んだ彼には、敵わない。
「…っ」
太ももの力を緩めれば、彼の手によって股を広げられる。
「この手も、邪魔だな?」
秘所を覆い隠す私の指を、彼が舐め回す。
それはまるで、隠した部分を舐める時のような舌使いで。
「…っ」
彼にその部分を愛でられてとろとろにされるのはどんなに気持ち良いかを知っている私は、欲望には逆らえない。
おずおずとそこから手を外せば、彼の目の前に自分のあられもない所を晒す事になる。
恥ずかしさにいたたまれずにその光景から目を反らす。
「は…っ」
彼は、喜びと欲を含んだ熱い吐息を吐いた。
恥ずかしさについ股を閉じそうになるが、彼の腕はそれを許さない。
「…ここ、てらてら光って、やぁらしいの」
ふーと息を吹き掛けられて、そこをが潤いを帯びている事を自覚してしまって自虐心を煽られて。
「っ…や、ぁ」
れる…と熱い舌がそこを下から上にゆっくりとなぞりあげられて、甘い快感が身体を駆け巡るのだ。