第7章 依存共存【R18】《不死川実弥》
きゅぅ、と収縮した中に不死川は眉間に皺を寄せる。
「っ…みさっ抜け」
苦しそうに息を吐いた不死川を見て、その上半身を後ろへ押し倒した。
訳が分からない様子の不死川が目を見開く。
「…っ、だ、めっ」
不死川の両頬を両手で包み、みさは自ら唇を重ねた。
「んちゅ、…ふ、ぁ」
みさの甘い匂いと口内に入り込んで来た柔らかい舌の感触に目眩がする。
畳み掛けるようにみさが腰を振り続ける。
「ふ、ひっ…あぁ」
下半身に与えられる快感に、抗えない。
不死川ははち切れそうな熱を開放するしか無かった。
「くっ…!」
温かく柔い、その中に白濁の精を放った不死川は歯を食い縛って身震いをした。
「あ、ぁぁ…」
胸の上に身を預けて、うっとりと呼吸を整えるみさを見る不死川も、荒い呼吸を整えるように深呼吸を繰り返した。
みさの額に張り付いた髪を丁寧にすきながら、呼吸を整えて不死川は口を開いた。
「…みさ、どういうつもりだ?どんな事になるか分からない程、子供な訳じゃねェよな?」
「…私は、実弥さんの子供が、欲しいと思ってます」
「…!?」
何を言い出すんだと言うような不死川はお構い無しにみさは話を続ける。
「実弥さんは、強いから良いかもしれない…でも私は?実弥さんに何かあったら、耐えられない…またこの間みたいに生死をさ迷って…生き急いでいる貴方を見ると、不安になる」
上半身を起こしたみさの瞳は涙で濡れていた。
「だったら、死ねない理由を作ればいいと思った。…実弥さんの子供ができれば貴方は死ねないでしょう?」
「…みさ」
「私は怖い…貴方がいなくなるのが。見た目は怖いけど子供が好きな実弥さんだから、子供ができれば置いては行けないでしょう?」
涙を流しながらみさは言った。
「そんな事を考えてたのか…?」
不死川は驚いた顔をしていたが、やがて微笑む。
みさは腕を引かれて再び不死川の胸の中に収まった。
「馬鹿だなァ、俺もみさの事は誰よりも大事に思ってるんだ…置いて死んだりしねェよ、子なんかいなくてもな」
左手に力を込められて息苦しくなる程に抱かれて、幸福感に包まれる。