第7章 依存共存【R18】《不死川実弥》
座っているみさの腰を不死川は左手で抱き抱えて膝の上に乗せる。
途中、わぁ!だの痛っ!だの言われたが、多少の事は気にしない。
股がる様な体制で不死川の上に収まったみさは所無げに不死川を見ると、思い出したように口をへの字に結ぶ。
あくまでも私は怒っているの呈は崩したくないようだ。
その様子がおかしくて吹き出したくなるのを堪えながらみさの頭の上に手を置き撫でてやる。
そのままみさの胸まである漆黒の髪を指でとかすようにすいて、サラサラの髪の感触を堪能する。
サラサラと髪を揺らせば微かに香る甘い石鹸の臭いが鼻腔をくすぐる。
ただじっとその行為を受け入れていたみさは不死川をただ見つめている。
髪を撫でられて、若干うっとりとしたその瞳と、女の良い匂いにくらりとしてしまうのは仕方の無いの事だろうと不死川は脳内で言い訳をする。
右は使えないので、左手でみさの骨盤の骨辺りを掴んで、主張し始めた不死川自身にみさの下半身を押し付けるように動かせば、みさの身体はビクリと強張る。
「…っ、何で」
内ももに押し付けた芯のある男のそれの感触に信じられないと言った顔のみさを見て、不死川は自分の中で欲が湧き出てくるのが分かった。
「生死の境をさ迷うと、本能でムラムラし出すんだよなァ?子孫を残せって脳が言ってんだろおナァ」
へらりと笑ってみせると、みさの顔がみるみるうちに赤くなる。
「…ひゃっ」
みさの右腕を引いて上半身を密着させる。
「不死川さんっ」
私、まだ怒ってるんですけど
とでも言いたげに見つめてくるが、そんな訴えはお構い無しに唇を重ねる。
優しく触れるだけの口付けをして唇を離せば、更に顔が赤くなるから堪らない。
ちゅ、ちゅ、と音を立てた口付けを数回して赤く色づき出した唇を舌先でなぞれば、みさはビクリと身体を震わせた。
「…っ、不死かわ、さ」
「こら、二人の時は何て呼ぶんだァ?」
甘やかすような優しい声音に、
みさは顔が熱くなるのを感じた。
「…実弥、さん」