第7章 依存共存【R18】《不死川実弥》
彼の名前を呼ぶのは特別な存在なのだと主張している様な気がして未だに馴れない。
せめて二人の時くらい、名前で呼んでくれねェのかと前々から言われているのだ。
しかし言われて呼んでみたものの、みさは気恥ずかしいのだ。
名前を呼ばれて機嫌の良さそうな不死川と息の掛かる距離で見つめ合っているのはどうも居たたまれない。
見つめ合った状態をどうしても回避したくて、不死川の唇に自分から唇を合わせる。
途端に反撃の口付けが返ってきて、ぬるりとした不死川の熱い舌に口内への侵入を許してしまう。
「…っ…ふ、」
口内を不死川の熱い舌が我が物顔で這い回って厭らしい水音が響くようになった頃にはみさは脳内がじんわりと痺れ出していた。
不死川の左手がブラウス越しに胸の膨らみの片方を優しく揉みだして、みさは我に返る。
「!?…実弥さんっ怪我してるんですよ」
「…ん?あァ、大丈夫だろ」
「大丈夫じゃ無いですよ」
「大丈夫だよ。お前がちょっと協力的になってくれりゃアな」
不死川はニヤリと笑って、再び胸の膨らみを優しく揉みあげる。
「っ…協力的って…」
ブラウス越しの不死川の左手の熱さと見つめてくる紫色の瞳の妖しい眼差しに、こちらまで変な気分になってくる。
存在を主張し始めてしまった膨らみの先端を不死川の人差し指で優しく擦られて、思わず身体が震えた。
「っ…あ…」
「ふ…じゃあまず、ブラウスのボタンを外して貰えると嬉しいんだが」
「え!わ、私がです、か…?」
「別にこのままでいいなら、いいけどなァ?」
ブラウス越しにやわやわと膨らみを揉みしだかれて先端をきゅう、と摘ままれれば、ビクリと身体が反応してしまう。
「あ…」
直接触れられたらどんなに気持ち良いのかを知っている身体は、ブラウス越しの刺激だけでは足りないと訴えるように下半身が熱くなり出す。
もたもたとブラウスのボタンを外せば、不死川が腰に巻いていた紫色のリボンを左手で器用にほどいていた。
中に着ていたキャミソールをたくしあげられて、二つの膨らみが露になる。
「膝立ちになれるか?」
言われた通りに腰を上げて膝立ちになると、胸の膨らみがちょうど不死川の目線の先に来る。
「ひっ、あ…んっ」
ベロリと膨らみの頂点を舐められて快感が下半身まで稲妻のように届けられる感覚に身を捩る。