第6章 悪戯 【R18】《煉獄》
状況を把握する暇も与えられないまま
彼は私の片足を担ぎ上げて、そこに彼自身を押し込んだ。
「んんんんっ!!!」
突き刺すような刺激に身を捩って悶えれば彼が口元を緩ませて笑ったのが分かった。
「はは…ろくに触れてもいないのに、君はこんなになってるのか」
その言葉は私を辱しめる言葉な筈だけれど、私の脳は甘く痺れ出す。
「ふ…っ」
いやいやと首を降って彼の胸板を両手で押し返せば、手首を捕まれて片方の手を二人の繋がった部分に触れさせる。
「ほら、分かるだろう?
俺に悪戯して、勝手にこんなに溢れさせていたのか?」
ぬるりと指が滑る私の秘部は、すんなり彼を受け入れられるほど潤っていたと言う事だ。
「…っ、ん、ぅ」
「俺のを咥えて、ここに入れて欲しいと思っていただろう?」
そう言った彼は、悦びと興奮の混ざったような顔で私を見下ろしながら
それまで微動だにしなかった彼自身を、私の中でゆるゆると浅く揺らす。
「んんんん…っ」
少しの刺激さえも貪るように私の身体は甘い快感に変えてしまう。
彼に触りながら、私自身も興奮していた事を認めざる得ないこの状況に、恥ずかしくて顔が赤くなる。
「ふ…恥ずかしいのか、さっきまで俺に馬乗りになってあんなことをしていたのに、なっ?」
言葉の語尾と同じタイミングで、ずん、と奥まで入ってきたそれに、目の前に星が飛ぶような感覚に陥る。
「っっっっ!!!!」
これ以上無い位に背中を反らせて身体が痙攣する。
びくんびくんと痙攣を繰り返す私に、彼がごくりと喉を鳴らしたのが分かった。
「上手にイけた、な…可愛い」
「ふ、んんんっ」
そんな甘い言葉とは裏腹に激しく腰を打ち付けられて、達したばかりの浮かされた脳内を再びぐちゃぐちゃにされる。
「ん、ぅ……っ!!」
もう、何が何だか分からない位、身体がびくびくと痙攣を繰り返して、目からは生理的な涙がポロポロと零れる。
「は、ぁ…っみさ」
歯を食い縛った彼の汗が鼻から滴り落ちて私の頬の涙と混ざり合った。
「っ…!!!!」
「く…っ、出る」
ぶるりと身体を震わせた彼は、私の奥底に熱い欲望を吐き出した。