第6章 悪戯 【R18】《煉獄》
彼の芯の通ったそれのそこかしこに口付けを落として行けば、みるみるうちに重量感を増したその根元を指で掴む。
ずっしりとして、熱が集まったそれをゆっくりとしごき上げれば、彼が短く息を吐いた。
「…っ」
手では覆いきれない部分を舌で下から上になぞって、それを何度も繰り返す。
彼を伺うように覗き上げれば、彼と目が合う。
山吹色に縁取られて中心に行くにつれて赤が濃くなるその瞳が私は好きだ。
吸い込まれそうで、でも目が反らせない、そんな色をした瞳。
舌先を尖らせて先端の窪みに舌が触れれば、彼の片方の眉がピクリと歪む。
私の唾液とは違う、彼から溢れ出て来たであろう透明な液体を先端に刷り込ませるように舌先を動かせば、それにどんどん熱が集まるのが分かる。
「煉獄さんの凄く熱い…これ、気持ち良い?」
「…っ」
答えは分かり切っているが、目を見据えてわざと聞けば彼の身体がぞくりと震えた。
先端からゆっくりと彼のそれを咥えて行けば口一杯に広がる彼自身に、私の脳内が甘く痺れ出すのが分かる。
「っ…も、う、止めないか…」
彼が吐息を吐く様に言う。
往生際が悪い彼は
まだ、止めろなんて言う余裕があるらしい。
止める気なんて更々無い私は
彼のそれに唇を擦り付けならがら、ゆっくりと顔を上下させる。
「っ…は、…」
口一杯になった唾液が口から溢れ出そうでそれをじゅるり、と啜れば彼の内股がピクリと痙攣する。
彼は聴覚が弱いのかも、なんて冷静に分析しながら顔を上下させる。
「…くっ、止めてくれ」
既に彼のそれは血管が浮き出る程に張りつめているのに、ここで止める訳が無い。
「止める訳ない…ん、これ、出さなきゃ、苦しいくせに…」
それだけ言い捨てるように言って
再び彼のそれを口に含んで、今度はそれを思い切り吸う。
「みさ…っ」
上擦った声で私の名前を呼んだ彼は
肩で息をして、眉間に皺を寄せて、唇を震わせた。
可愛い
なんて、口には出せないけれど
そんな彼がどうしようもなく可愛くて、愛しいのだ。
「ぅ…は、ぁ…」
私の髪に指を差し入れた彼が、自分のものに後頭部をぐっと引き寄せる。
「っ!?…んぅ」
更に奥まで彼のものが押し込まれて、彼自身が登り詰めるのがわかった。