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鬼滅の刃◆短編【R18】

第6章 悪戯 【R18】《煉獄》




彼のその逞しい引き締まった筋肉を確かめるように皮膚の上に指を滑らせる。
浴衣の胸元から隠れた部分へ更に手を忍ばせて脇腹を下から上へそろりとなぞり上げれば、彼はぴくりと身動ぎをした。

目の前にあった喉仏に唇を付けて舌を這わせる。
手のひらを肌に付けて指先だけ少し押し付けるようにゆっくりと這い回せばくすぐったいのか彼は眉間に皺をよせた。

胸元に手を這わせた指の先
小さな突起を爪で軽くひっかけばピクリと反応した彼に、そのまま小さな突起を指の腹で優しく潰して
もう1つの突起までたどり着いた私の唇はそれを口に含んだ。

ちゅ、と音を立てて唇を放して、舌先でその小さな突起を舐め回せば、彼が熱い吐息を吐いたのが分かる。

「…こら、何をしている」

眠気と驚きを含む彼の声はいつもよりも少し低い。
その声が聞こえないふりをしてその行為を続ければ彼の指が髪を撫でる。

「すぐ側に寝ている人が居るだろう?」

それは、優しく咎める声。

布団に付いていないほうの肩を思い切り押して彼を仰向けにさせて、その上に馬乗りになる。
蝋燭に照されて見えた彼のびっくりした顔に、
今、自分がいかに大胆な事をしているかを思い知らされるが、こうなったら後には引けないのである。

「相変わらず真面目ですね、煉獄さん?」

真っ直ぐに見つめ返してくる聡明で真面目な彼は、人がすぐ側にいるのにこのような事をするのは不本意なのだろう。

「安心して下さい。今日は私が煉獄さんを気持ち良くしてあげるだけです。…煉獄さんが大人しくしていれば、バレませんよね?」

なんて、私の言葉に困った顔をしている彼は
私にNOと言った事はほとんど無い。
今だって、不本意ながら私を頑なに拒む気では無い様だ。

彼の顔の輪郭を両手で包み込んで唇を重ねる。
微かに空いている隙間から舌を差し入れてゆっくりと歯茎の裏をなぞり上げれば彼が熱い吐息を吐くから、貪る様に角度を変えて深く口付ける。
舌を絡めれば混ざり合った唾液が彼の口の中で卑猥な音を立てて、彼が溢れそうなそれをごくりと飲み込む。
その仕草が酷く厭らしく感じて、自分の欲望に拍車が掛かるのが分かった。


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