第5章 この手を掴んだら、最後【R18】《不死川実弥》
「ん、ふぁ…っ!」
堪らず唇を放せば唾液が口の端から溢れてとろり、と耳の横まで伝ってゆく。
それを彼の舌で舐め取られて、私のナカがまた彼の指をひくん、と締め付けたのがわかった。
「…此処、がイイ処か?」
此処、と言う際にさっきと同じ処を擦られて身を捩れば、彼は喜びと欲をひた隠しにする様な瞳でこちらを見ていた。
「分からな…っ、なんだかむず痒く、て…っ」
むず痒くて、じん、と芯が痺れるような感覚だった。
彼の指はそこばかりを執拗に擦り付ける。
「あっ…ん…や、だ…ぁっ」
「はは、説得力無ェ嫌だな…どんどん溢れて来てるの、分かるだろ?」
「んんん…」
ぬるりとスムーズに動くその指に、否定は出来なくて、じんじんと痺れる身体で浅く息を繰り返して彼を見やるしかない。
「これなら、二本目もすんなり入る、かもな?」
指が引き抜き抜かれて、中指と薬指が当てがわれると、一本だった時とは違う圧力でナカに押し入ってくるのが分かる。
「ん…っ…」
「あァ…きつい、な」
彼の呟きと共に熱い吐息が首筋に掛かってゾクリと身体が震えた。
ある程度まで指2本を押し進めた彼の指が止まる。
指をくの字に曲げられれば、其処は紛れもなくさっきまで弄ばれていた、その場所だった。
「…っ!…ぁあっ」
先程までのそれとは違う、少し乱暴に動かされる指。
「んっ…これ、やぁ…っ」
「…お前ン中、少し広げねェと、全部入んねェよ」
「ぁっ…」
中で動く指に加えて、親指の腹で肉芽を押し潰されて、思わず身を捩る。
「ふ…ナカ、きゅうって締まったなァ」
「不死川さ…あぁっ」
其処はさっきまでのむず痒さとは違う、甘く痺れるような感覚に変わっていた。
その甘い痺れに頭の中を支配されるような感覚に、恐怖すら覚える程に。
ナカに入った指が動かされる度に溢れ出た蜜が厭らしく水音を鳴らす。
「指、全部入ったな」
浅く、深くを繰り返していた彼の指はいつの間にか根元まで深くナカに入り込んでいたらしい。
やわやわと手ごと動かされて、ナカに入っている2本の指がナカに刺激を与える。
かと思えば、手首を軸に180℃くるりと手の甲が上に来る様に動かされて、男の人の指の間接のゴツゴツした処が壁に擦られて、思わず背中を反らせた。