• テキストサイズ

鬼滅の刃◆短編【R18】

第3章 熱【R18】《伊之助》




何とか立ち上がったが、ふらふらする。
力が入らないみさを伊之助は抱き寄せた。

「大丈夫か?」

「…ん」

肩で息をして頬を高揚させたみさは
伊之助の首に手を回すと唇を重ねた。

未だ芯がピリピリと痺れて

「…伊之助ぇ」

あれだけじゃ、足りない…

「もっと」
「ばあぁーーかっ!!」

被せるように言われ
鼻を強く摘ままれる。

「ぶっ!」

びっくりして変な音を出してしまった。

「いつまでも蕩けてんじゃねぇーよ!
早く仕事に戻れ戻れ」

ヤカンを持たされ、しっしっと手であっちいけされる。今までの雰囲気は何だったのか…
若干いらっとして服装を整えてその場を立ち去ろうとする。
 


「みさ」

ぐんっと腕を捕まれて振り返る。

「今夜行くから、覚えてろよ」

照れている様な、不機嫌そうな伊之助と目が合う。

 

ああ…


「…うん」


身体が熱い



みさは小走りでその場を後にした。



ミーン…ミーン…




あぁ

夜が、待ち遠しい






end


/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp