• テキストサイズ

消える前に、掴め。【鬼滅の刃】

第2章 夢を見ていたい。



時は経ち、4人の骨折は無事に癒えた。

伊之助はまだ、たまにむしゃくしゃするようで、木に、そして炭治郎にも構わず頭突きをしていた。

凛は、技と共にお菓子作りの腕も鍛え、甘いものが好きだという善逸にたくさん味見をさせた。




「久しぶりの任務だな、4人で頑張ろう!」

「あーもう!安全の中、凛ちゃんと禰豆子ちゃんと幸せな日々を過ごしてたのにー!」

「お前みてぇな弱味噌に用はねえ、俺様に任せとけ!アハハハハ!」

「善逸、共同任務だからまだ一緒に居られるよ~?」
「凛ちゃん優しい!すきぃ!」

那田蜘蛛山。
凛達4人に、そこへ向かえと緊急の指令が出された。

緊急と言うことだから、たくさんの鬼殺隊がいるに違いない。
もしかしたら、柱もいるかもしれない。

凛は少しだけ胸を弾ませた。



「では行きます、お世話になりました」
ぺこりと頭を下げると、おばあさんは切り火をしてくれた。
伊之助がまた暴れていたが、それは放っておくとしよう。

「どのような時でも誇り高く生きてくださいませ。ご武運を…」
「うん、おばあさんありがとう」

そうして、おばあさんの元を離れた。


「おい凛、あのババアが言ってた“誇り高く”とか“ご武運を”ってどういう意味だ?」

何も知らない伊之助が興味を持った様子で聞いた。
改めて言われると、説明が難しい。

「う~ん。私達は鬼殺隊だから、その立場を理解した上で任務に行けって事じゃないかな。」
「あと、俺たちの無事を祈ってくれてるんだよ」

炭治郎も一緒になって説明をしてくれた。


「立場を理解ってどういう事だ?具体的にどうしたらいいんだ?あとなんでなんでババアが俺たちの無事を祈るんだよ。」

どんどん質問を増やしていく伊之助に、何だか目が回りそうだ。
凛と炭治郎は目を合わせた。

こくっと頷き合い、そのまま加速した。
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp