第10章 再会が必ずしも良い事とは限らない
『やった!私今日非番でした!!』
「あ…俺もだ」
ガッツポーズをキメる私の隣で山崎さんが呟いた
『山崎さんもですか?良かったですね』
「まあ、最近結構ハードな仕事続いてたから…」
『張り込みですか?』
「いや潜入捜査だよ、過激派の連中がまた裏で薬やら銃やらを密売してるって噂があって今少しずつ調べてるところなんだ」
『そうなんですか…』
潜入捜査って思ってた以上に厳しい仕事なんだな…。
土方さんはある意味山崎さんにしか出来ない仕事だって言ってた。
どんな仕事でも自分にしか出来ないものだったら責任とかも大きいだろうなぁ。
そんな仕事を日々真面目に熟す山崎さんは本当に尊敬する
『私も頑張らないと!』
気合いを入れて部屋に戻ろうとする私に山崎さんが言った
「あ、出掛けるの?」
『いえ、まだ早いんで二度寝します!!』
「早起きの意味!」
思っていても実行に移すまでが難しい。