第24章 計画は大抵計画通りにはいかない【真選組女中編④】
「…ま、さっきのテメーの口から恋人とかって言葉が出たきたことの方が驚きだったけどな」
『あ、あれは…勢いだったのでつい…。
というか沖田隊長こそ何ですか、あの女の人達に誘われた時の満更でも無さそうな顔!』
「…んな顔してねェよ」
『してましたよ!デートしたいのは山々だーとかって言ってたじゃないですか』
「あぁ…アレは丁重にお断りする時の礼儀みてェなもんでさァ」
そう言って余裕そうに笑う沖田隊長に若干の苛立ちを覚えながら手元にあるジュース缶を見つめた
『…けどあんなの…いつもならすぐに断ってるじゃないですか』
「あ?」
自然と口から出た自身の言葉に驚いて、こちらを向いた沖田隊長から慌てて視線を逸らした
『い、いえ!だからその…私はただ沖田隊長が任務よりあの女の人達とのデートを優先するのかと思っただけです!』
そう吐き捨てるように言って缶に残ったジュースを全て飲み干した