第23章 仕事とプライベートは切り分けろ【真選組女中編③】
「誰がダサい三つ編みヘアだコラァァァ!!」
えええええ!?
今にも松平公達のところに飛び掛りそうな勢いの彼を銀さんと2人して抑える
「お下げ三つ編み女子こそ真の男のロマンなんじゃぁあああ!」
ちょ、やばいやばい!さっそく正体バレそうになってるんですけど!!
『お、落ち着いてパチ恵さん!今ここで下手に暴れたら全員の正体がバレちゃいます!!』
「結衣の言う通りだぜぱっつぁん。ここは多少腹が立っても耐えるしかねェ」
『そ、そうそう!それにパチ恵さんは全然ダサくなんかないですよ!!めちゃめちゃ可愛いです!!』
銀さんの言葉に頷き、必死にフォローしていると徐々に新八くんの怒りは収まった
「す…すみません、ちょっと取り乱しちゃいました…」
『だ、大丈夫!何とかまだ気づかれてはいないみたいだからこのまま落ち着いて行動していこう』
「あーあと、そこのぺちゃパイ女…お前もこっちに来い」
そう言って私を指差す松平公
ブチッ
『だーれがぺちゃパイじゃあああああ!!』
「いや言った傍からお前もかいいい!!!」
『胸は誤魔化し効かねーんじゃあああ!!』
涙目になりながら酒瓶を両手に持ち、殴り掛かろうとする私を今度は銀さんと新八くんが抑える
「落ち着いて下さい結衣さん!あなたの魅力は胸より別にたくさんあるんです、きっと!」
『余計虚しくなるフォローしないで下さい!!』
結局このあと、鬼の形相をしたお妙さんに注意され私達は渋々将軍達のいる席へ座ることとなった