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星の砂✩【銀魂】

第18章 約束は早くしたもん勝ち


山崎さんが何かを言いかけた瞬間、土方さんが食堂に入って来た

『…副長』

ゆっくりと再び席に座る私を見るなり彼は一瞬目を見開いて溜息をついた

「…お前また寝坊しやがったのか。ほんと学習しねェな…」

言いながら煙草を噴かす土方さん、そしてその後ろからひょこっと顔を出したのは倉本杏子ちゃんだった

「あの…結衣さん、そろそろ私との巡回の時間だと思うんですけど」

『えっ、もうそんな時間!?』

時間って本当にあっという間に経つんだなと改めて感じた

「つかオメーが起きんの遅すぎんだよ」

顔に青筋を浮かべる土方さんを余所に刀を腰に差し席を立つ

『あ、あの山崎さん!』

「え?」

『すみません…さっきのは忘れてください!!』

「あ…え?う、うん」

山崎さんの方を向き頭を下げると彼は苦笑いを浮かべた

『副長…私杏子ちゃんと見回り行ってきますね』

「あぁ。…っとそうだ総悟、後で副長室に来い…話がある」

「へーィ」

沖田隊長に…話?…ってなんだろう。

1番隊への任務か何かのことだろうか…。

『あのッ副長、それ私も行ったほうが…』
「大石、」

『?』

言いかけた時、沖田隊長に名前を呼ばれ彼の方を向くと

「オメーはさっさと巡回行って来い、邪魔なんでィ」

そう言って物凄い形相で睨まれた

『な"ッ!!』

じゃ…邪魔だと!?

「あぁ、確かにお前邪魔だな」

「早く行ってきなよ巡回」

『いや何賛同してんですか!!』

半泣きになりながら沖田隊長の方を向くと、彼はフイっと顔を逸らした

『~ッ!わかりました、行きますよ!!どうもお邪魔してすみませんでした!!』

"行こ、杏子ちゃん"と言って彼女の手を引っ張り私は食堂を後にした
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