第6章 廃病院での奇妙な体験【来栖 翔】ホラー
まあ……そんなこんなで院長室の前に着いた。
翔「せめて院長くらいは強いといいな……」
貴「そだね……入ろっか?」
翔「ああ」
翔が院長室の扉を開けた。
中には社長が座るような椅子に白衣を着た男が座っていた。
?「いらっしゃい。私は柳沢 冬也。この病院の院長だ」
貴/翔「「(Σマジでいたーーーーーっ!!)」」
冬也「で、君達は何の用かな?」
貴「……単刀直入に聞きます。
この病院で手術ミスを隠蔽したことがありますか?」
冬也「ないね。そんなこと一度も」
貴「……本当に?」
冬也「ああもちろん」
百歩譲ってコイツの言ってることが本当だとしよう。
じゃあ何故だ……?
何故幽霊はあたし達を襲ってくるんだ?
貴「じゃあ貴女は何故この世に留まっているんですか?
何か未練でもあるんですか?」
冬也「………未練…か……あるよ。
死んでも死にきれない……強い未練が……」
やっぱり……とゆうことは……
他の幽霊達はこの男の未練に縛られている。
この男の強い未練が、関係の無い幽霊達を暴走させているのだろう。
貴「貴女の……それほどまでに強い貴女の未練って……
いったい何ですか?」
冬也「…………私の……私の未練は………