第6章 廃病院での奇妙な体験【来栖 翔】ホラー
貴「…………」
バシッ!
幽霊1「ギャァァァァァッ!」
翔「…………」
バキッ!バキッ!
幽霊2「キャアアアッ!」
幽霊3「ウワァァァァッ!」
貴「…………翔」
翔「…………ああ」
貴「………」
翔「………」
貴/翔「「……………弱っ……」」
貴「え……?何これふざけてんの?弱くね?幽霊弱すぎねぇ?」
翔「さっきあんだけ意気込んで出てきたのに……
あれ?なんだ?メッチャ恥ずかしい……」
………幽霊は弱かった。ガチで。
あたしも翔も剣道なんてやったことない。
けど、幽霊は「ウワァァアァァアッ!」とか言いながら
バカ正直に突っ込んでくるだけで、軽く頭叩けば消えていった。
貴「お札が凄いのか幽霊が弱すぎなのか……どっちなんだろうね?」
翔「お札が凄いってことにしとこーぜ?
じゃないとさすがにコイツら可哀想だし……」
………人間に同情される幽霊って……あり?