第1章 雨宿り
イギリスに来てからしばらく経とうとしているけど、相変わらず友達はできないけど、道の上では自転車で語れるから、すぐに仲良くなれる。
「Hey, are you from Japan?」
「Nice bike! And I love your hair too.」
「Are you a climber? or a Sprinter?」
「イェス…ショ。」
英語力は全く上がらないけどな。
まぁ、けどゆっくり上達してけばいいと思ってる。
そんな今日も俺は自転車でロンドン市内を走り、大学へと向かっていた。
ロンドン市内を抜けた少し先に俺の通ってる大学はある。
自転車文化がわりとさかんなヨーロッパには、自転車専用の道があるから、日本の公道で走るよりは、まだ走りやす。
ただ、問題がひとつ…それが、イギリス特有の天気の劇的変動。
ーポツポツ
(あぁ、これは来るショ。)
俺はペダルを急いで回した、が。
ーザーーーーッ
(これは一旦雨宿りでもするか。)
まだ授業までは時間あるし、雨宿りの場所を探した。
『CLOSED』と書いてある、パン屋さんがあり、ちょうどいい屋根がそのパン屋さんにあったから、そこで様子をみることにした。
「いやぁ…。結構やられたショ。」
俺はそんな独り言をいいながら、ヘルメットをはずし、髪の毛をしぼった。
バッグの中からタオルを取り出し、自分の体を拭いていると…。
ータッタッタッタ。
こっちに向かって足音がした。
顔を上げてみてみると、
一人の女子が傘もささず、走ってきた。
恐らくこの子も雨宿りだろう。
その子は屋根までたどり着き、俺と目が合った。
「Hi, kind of surprised at the rain right?」
笑顔で俺に話しかけてきた。
見た目は完全にアジア人なのにこんなに流暢な英語を喋れるってことはアジア系イギリス人なのかって、すぐに察知した。
「イ、イェス…。ショ…。」
またイェスしか言えない俺。だっせーショ。
その子は驚いた顔をしていた。
「Wait, where are you from...?」
「アイム フロム ジャパン…。」
「…え!!なんだ!日本人なの?」
・・・え?