第1章 雨宿り
・・・え?
「日本語…喋った。」
「うん、私も日本人だからね。笑」
俺は驚いた顔のまま固まってしまった。
だって、あんなにネイティブな英語だったから。
「私こそ、あなたが外国の人だと思った。とても綺麗な顔だから。」
そう言ってまた笑顔になるこの子。
そんなこと日本では絶対に言われない。というか言っちゃいけないショ。
「あ、ありがと…ショ。」
「お名前は?私!って呼んで。」
「俺は巻島裕介。巻島でいいショ。」
「OK裕介くんねっ。」
「あ…。なんでもいいショ…。」
名前に『くん』つけて呼ぶの何て、箱根の直線鬼だけショ。
あーあと一人俺の事を『巻ちゃん』と呼ぶやつがいるな。
「裕介くんは…大学生?」
「あぁ、あそこの大学に行ってるショ。」
「一緒だ!よろしくね!!」
突然すごく元気…。
俺よりは身長低いけど、肩より少し下まである茶色の髪の毛がとてもきれいな子だ。
俺はグラビアしか興味ないから、あんまりこの子タイプとは言えないのだが…。
「よろしくな…。」
「裕介くんは何年生なの?」
「俺は一年生だ。」
「おー、じゃあ学年も一緒だね。」
ニカッと笑うその子の笑顔がまぶしかった。
まぶしい…って思ったら太陽が出てきたのか。
雨止んだな。
「雨…止んだから、俺行くわ。」
「え!せっかくなら一緒に行こうよ!」
「しょうがないショ…。」
俺は愛車のTIMEを引きながら、大学へと向かった。
まぁ、けどこれも悪くないショ。
やっと友達が出来たからな。