第1章 雨宿り
『London City University』
決して頭がいい大学でもないけど、
俺はどこでもよかったからココにした。
留学プログラムも充実しているから、
世界各国から留学生は集まる。
もちろん、日本人もチラホラいる…。
いるけど、そんな、俺が話しかけるようなタイプでもないし…。
日本人は群れたがる習性があるから、異国にいる日本人集団はなんだか、少しだけ、怖いショ…。
けどな、一人じゃだめだよな。
友達一人ぐらい作らないといけないよな…。
そう思って俺は日本人集団に近づいて、
勇気を振り絞って挨拶をしようとした。
「…こ、こん…にちは…ショ。」
(東堂『巻ちゃん!笑顔だ!巻ちゃん!』)
なんでこんな時にあいつの言葉が思い浮かぶのかわかんねーけど、そうだな、笑顔…。
(ニヤリ)
精一杯の笑顔。
「…。」
「あ、そろそろいかなきゃ…。」
「授業はじまるね。」
「いこいこ…。」
絶対キモいって思われたショ。
東堂の所為で。
俺はやっぱり顔が怖いから、
友達とか作るの苦手だ。
そういうのは苦手ショ。
けど自転車は自由で、誰に何も言われなくて、楽しい。
俺はこいつさえいえばいい。
そんな風に思ってた…。
だけど、異国の地だと、違うかもな…。