第3章 無限列車編
鬼の断末魔と共に車両が揺れ傾く。
煉「水那月少女!耐えろ!」
うなづく余裕が無いものの、横転する直前に衝撃を少しでも和らげようと私は呼吸を使った
『(全集中 唄の呼吸 弐の型……“静寂の唄方”)』
横転したが衝撃は少し和らいだだろう。私の間合いも広げたし、6両までならどうにかなった
そう煉獄さんはきっと炭治郎くんの所へ行った
ホッと安心をしていたのも束の間の一瞬。
『…ッ!?』
違う鬼の気配を感じた
なんで、今の鬼の断末魔のあとは鬼の気配は消えてるのに…
確実にこっちへ向かってる、しかも強い…
この汽車の鬼よりもずっと…
『……上弦…!!』
私はすぐに汽車から飛び出して外に出た
早く煉獄さんと合流しなければ…
また大事な人を失ってしまう。また傷つけてしまう
急げ、動かせ足を。
ダメだ、嫌な予感がする。