第3章 無限列車編
零「ねぇ、ハル。歌を歌ってくれないか?」
え、
母「小春はとっても歌が上手いものね」
違う
父「そうだな。小春の声は本当に綺麗だよ」
違うんだよ、
私だって歌えるものなら歌いたい
けど、今は出来ないんだ
____「小春さん!!」
誰の声?
____「小春さん目を覚ましてください!!」
目を覚ます?
あぁ、そうか。
私は汽車に乗って鬼を倒しに来た鬼殺隊の隊員。
私は早く鬼を倒さないといけない。
零「……どうしたんだい?」
父「もうご飯だぞ、暗くなって夜は危ないんだ!」
母「小春!戻ってきなさい!!」
ごめんなさい、兄さん。
私には待ってくれてる人がいる
夜が危ないのは、もう、嫌って程知ってる。
けど、私はもう逃げないって決めたから
私は兄の耳元に口をやり
『大好きだよ、お兄ちゃん』
静かに“囁いた”