第2章 唄柱
____しのぶ『蝶屋敷に来てくれませんか?』
鴉からしのぶちゃんの手紙を貰った。私から出向いて遊びに行くことは多いけど、こうして呼ばれることは初めてだ。
という訳で、私は今蝶屋敷にいる
扉を叩くと「どうぞ、」と聞き覚えのある声が聞こえたので、中に入っていった
すました顔で座るしのぶちゃん。横顔も綺麗なんて羨ましい…
しのぶ「今日はありがとうございます、少し話したいことがありまして……」
向かい合うように椅子を向けるとしのぶちゃんは真剣な表情をした
しのぶ「実は、竈門くん達の機能回復訓練を手伝って欲しいんです」
私が?
面識は…一応ある。
柱合会議であんな目立った行動をしたんだから覚えているとは思うけど…そんな話したこともないのに練習なんて教えられるのか…
不安な顔をして首を傾げた。
すると、しのぶちゃんが私の手を取り言った
しのぶ「大丈夫です。例え話したことが無かったとしても、小春さんにとって人と関わるのはとても有意義に過ごせると思いますよ。
私が保証します」
あんまり真剣に言っていたので、私もその言葉を信じて頷いた。