第2章 唄柱
実「小春……」
『“心配しました”』
実「…!!」
ただその一言だけを指でなぞった。
不安とかが一気に解放されて、自然と涙が溢れてしまった
しのぶ「…不死川さん、小春さんのこと泣かせましたね?」
実「……クソッ…。
悪かったな、小春……」
そう言って実弥さんは私の頭を撫でた。その手に落ち着いてきた私はそっと顔を上げる。
お館「では、気を取り直して柱合会議を始めようか」
最近の隊士は質が落ちているということと、那田蜘蛛山での命令に従わない人の育手は誰なのかというのを1人の隊士に聞いた。
そして、新たな任務を煉獄さんが任された。
それだけではなかった。
お館「小春…鬼も相当強くなってきている。
少し前も言ったかもしれないけれど…これからもずっと1人というのは少し厳しいかもしれない。
それに、炭治郎と禰豆子のこともあるからね。
だから、杏寿郎の任務について行って欲しいんだ。
初めての合同任務はやはり柱と一緒の方がいいだろう?」