第2章 唄柱
甘「え、え?小春ちゃん!?」
他のみんなもびっくりしている。
宇髄「おい小春!!
(あいつ…!!)」
『…ッ……!』
私は実弥さんに抱きつく。
実「…なっ……!?」
いきなりのことで実弥さんも予測しておらず、その拍子に私たちは後ろへ倒れた。
実「っ、なんだァ…?」
日輪刀を手放し上半身だけを起こして私を見る。
弱いかもしれないけど、実弥さんを止めなきゃ…なにか壊れてしまう気がした
実「てめぇ何しやがる!離れろ!!!」
私は首を大きく横に振る。実弥さんは肩を掴んで引き離そうとしているが、私は必死に抱きつく
実「…クソっ!」
『……!!』
けど、男の力にかなう訳もなく私は引き剥がされて鬼の目のまで飛ばされた
実「…そうかァ……お前がその気ならお前ごと首を斬ってやるよォ!」
お館「止めなさい。」
お館様の声が響いた。
お館「これでもう分かっただろう。禰豆子は人を襲わないことが。」
上を見上げると、そっぽを向いて目の前の血を垂らしている人間を喰わないように耐えているのだ。