第2章 唄柱
お館様は、相手が命を懸けているのならば、こちら側もそれ相応の代価がなければならないと言った。
すると実弥さんは自分の腕を日輪等で傷つけ、鬼のいる箱に血を垂らした
『……!!』
私は驚きを隠せなかった。実弥さんがお館様の前でそこまですると思っていなかったから。
炭「禰豆子ォ!!やめろーーーっ!!」
____『お兄ちゃん!!』
『……ッ…』
声が聞こえた。党に忘れたはずの私の声が。
痛みを感じて咄嗟に頭を抑える。「大丈夫か?」と心配してくれる師範
けど、答えられるほどの余裕がなかった
確かに炭治郎くんの妹は他の鬼とは違う気がする…
けど、そうじゃないんだ。
実弥さんが強いのはわかってる。でももし襲われて怪我をしたら…私は……!
炭「禰豆子!!」
その声と同時に私の体も動いていた。