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Shadow Moon

第5章 これから…


俺の記憶が戻ってから二日後、岡田刑事がやってきた。
「桧山くん、おかげで全員逮捕出来たよ」
「俺は何もしてないですよ」
俺は苦笑いした。
「君が平田を助けなければ、全てが闇の中だっただろう
君には本当に表彰状が出ることになった」
岡田刑事はやっぱり頭を掻いていた。


事件は平田が覚醒剤の密輸入を企てた事から始まった。
平田の仲間が海外へ行き仕入れた覚醒剤を運び屋が船で日本に運んだ。
平田は港で受け取るはずだった。
ところが運び屋と分け前で揉め、平田は金を用意すると言ってその場を離れた。
運び屋達は分け前より覚醒剤を横取りするつもりで平田を轢き殺そうとした。
そこを俺が飛び出し平田を救った。

平田は気を失ったが、記憶喪失ではなかった。
記憶喪失のフリをして隙を見て病院を逃げ出し、運び屋達に仕返しをするつもりだった様だ。
実際に警察病院に移された時に逃げ出し、帰国した仲間と覚醒剤を取り返す計画を立てていた。
警察は平田を探すのと同時に、俺が見た外人の運び屋を捜し出した。
平田達が運び屋達と接触するのを待って一網打尽にしたそうだ。
俺の記憶は事件解決にはあまり役に立たなかったって事だ。
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