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Shadow Moon

第2章 記憶


「それって職権乱用じゃねぇの?」
岡田刑事と和田の掛け合いが始まりそうなので口を挟んだ。
「岡田刑事、何かあったんですか?」
「あぁ…ちょっと会ってくれるか?」
岡田刑事の後ろから背の高い男性が入ってきた。

彼、平田良平だ。
写真の印象より細くモデルの様なスタイルに見える。
「もう分かっていると思うが平田さんだ」
岡田刑事に紹介された彼は一礼してから俺を見た。
その瞬間、目の前が真っ白になった。
えっ!?どこだ?ここ…港?倉庫?
「早く隠せっ!」
男達が慌てて車にカバーを掛けている。
あれは平田…さん?
「…山くん!?桧山くん!」
えっ?岡田刑事?
「俺は?…今のは…?」
「和也、大丈夫か?」
どうなってんだ?ここは病室だよな…。
「今、変な場所が見えた…
平田さんも…居た…」
「和也、記憶が戻ったのか!?」
「分からない…
けど、港の倉庫らしき所で平田さんと数人の男が車の側に居た」
岡田刑事が身を乗り出した。
「君達が倒れていた場所は港の近くだ
どんな車だった?男達は何人居た?特徴は?」
「…白いワンボックスでカバーを掛けていた…うっ!」
もっと思い出そうとしたが、激しい頭痛が襲ってきた。
「和也!無理すんなっ!
岡田刑事、今日はもういいだろ!?」
和田が岡田刑事を止めてくれた。
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