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CherryBlossom

第2章 桜の木の下に…


「やっぱり桜の花は良いですねぇ」
「自分で言うな
それより、まだ聞きたい事だらけだ」
公園に着いてベンチに座った。
確かに桜は綺麗に咲いている。

「さっきの続きですねぇ
叔母さまは第三種姥桜の精ですから、何でも知ってますよぉ」
「第三種?姥桜ってまずいだろ、それは…」
「え?何がまずいんですかぁ
第三種姥桜の精と言えば一般精では最高位ですよぉ」
明日香は事もなげに言った。
「分かんねぇ事ばかり言うなぁ!
第三種って何だ?姥桜が最高位ってどういうことだ?」
俺の疑問に明日香は、やれやれと言った素振りで答えた。
「私の第一種から昇進試験を受けて二種、三種と昇進するんですよぉ
後はその人の特技に合わせて特別精が付くんですぅ
私の様に何の特技もない精は普通精なんですよぉ」

明日香による分かった様な、分からない様な説明はまだ続く。
「叔母さまの姥桜は『歳老いても尚、艶やかで色気のある良い桜』なんですぅ
桜の精にとっては最高の特別精で、憧れなんですよぉ」

俺は姥桜と言えば悪い印象しかなかったが、後で調べたら元々は明日香が言ったような意味だった。
「歳老いてって事は、桜の精にも年齢があるのか?」
「叔母さまはぁ、たしか350歳くらいですぅ」
明日香は当たり前とばかりに言った。
「3…350!?
桜の精ってのは何歳まで生きれるんだ!?」
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