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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第5章 宇髄天元(現パロ/R18)□愛しのMr色男




たまに姫華はこういう事をする。

俺の好意に気がついているのかは別として
恐らく…少しばかり俺が特別ではあるんだろう。

ぶっちゃけしたいが、流石にダメだ。
一応教師としてせめて卒業までは、
こいつのためにも待ってやらないといけない。

俺の肩を掴んでグイグイと近づいてくる
此奴は、コレが拷問だとは思わないだろうな。



『流石に駄目だ姫華。
それ短すぎてゲームにならないだろ阿呆。
(断腸の思いだが、流石に駄目だ。我慢だ。)』


「…ちぇ、ドキドキしてみたかったのに。
(あー、流石に駄目か。仕方ないな。)」

『ガキが何言ってんだよ。他当たれ。
(……いや、ドキドキさせてぇよ俺だって。)』



まあ、卒業までに何とか頑張ろう。
そう思いとりあえず咥えていたかりんとうを
口に突っ込んだ私はある事に気がついた。

もうここまで来たんだから、
一旦告白して振られておいた方が
意識して貰えるのでは……無いだろうか?

Mr.色男 の先生は絶対に女慣れしている。

ガキの私に振り向いて貰うには…何とか
女として認識されなくてはならない。

この時間は楽しいが、
許容範囲内であしらわれ続けても
………先へは進めない。…どうする。行くか?

…いや、行け。行くんだ姫華。
振られても砕けなければ良いのだ。

女として認識させるには恐らく
これは有効なはずだ!!!!!

どの台詞で行く………。
目的は女として認識させること。

そしたら…………よし色っぽいやつ。
色っぽいやつだ!!………私で色気など演出
出来るのか不安だけど…い、行け!!やったれ!

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