第5章 宇髄天元(現パロ/R18)□愛しのMr色男
「どこに売ってたんですか?
本当に見つからなくてしょげてたんですよ。」
『企業秘密。
お前に生活スタイルを覗かれるのは
派手に危ない気がする。』
「はい、お茶です。
私は危険人物じゃないですよ?」
『おお、サンキュ。
いや、派手にお前は危険人物だ。』
本当に危険人物だ。
ガキの癖に散々女慣れしてるこの俺が、
心底惚れるくらいなんだから本当に危険だ。
姫様ご所望、この謎の お野菜かりんとう 。
此奴を探すの、派手に苦労したんだぞ。
わざわざ隣町のスーパーまで行って
買い占めてきたなんて絶対ダサくて言えねぇ。
『あれ、派手に旨いなこれ。
ちょっと塩味があって……こりゃ太るわ。』
「普通のかりんとうよりカロリー少ないし
それに お野菜 入ってますから!!」
『あのな?沢山食ったら
意味ねぇんだぞ姫華。』
「………運動部、入ろうかな。」
『辞めとけよ、お前派手に頭は良いが
地味に運動できないだろ。トミーさん
お前の足が遅すぎて驚いてたぞ?』
「Mr.ぼっち は焼きそばパンあげると
色々と見逃してくれて割と好きなので
トミーさんは辞めてあげて下さい。」
『Mr.ぼっちのが明らかに悪口だろ。
教師を焼きそばパンで買収すんな。
てか、何派手に買収されてんだよトミーは。』
「彼の名は Mr.ぼっちトミー。
彼は日々貧乏学生の焼きそばパンで買収される。
そんな日常をこの学園で送っているのだ。」
『…っふっ、クソっ。…派手に下らねぇ。
地味に……笑っちまったじゃねぇか。』
そんな阿呆なやり取りがとんでもなく楽しい。
それくらい俺は姫華が好きだ。
姫華以外の生徒をこの部屋に
入れないことを此奴は気付いているのだろうか。
いや、人懐っこい姫華の事だ、
餌があるから来てる。それだけなんだろう。
「そう言えば、
先生ポッキーゲーム分かります?」
かりんとうを、咥えて首を傾げる姿は
非常に可愛らしいが……唐突に何なんだ。
………ポッキーゲームってアレだよな。
両端から食うやつ…いや、まて……。
なんの意図で聞いてきたんだこいつ。