第4章 煉獄杏寿郎 □想いの丈
『さぁ!帰るぞ!!
早いとこその固まった血を落とせ!!臭い!』
「…師範、臭いは無いでしょう。
仮にも私は女性なんですから。」
『俺はお前をの事を女として
1度たりとも見たことが無い!!
鬼殺を掲げる頼れる同士だ!!』
「はいはい、それでいいですよ。
私もコレは流石に不快ですし。
早いとこ流してサッパリしたいです。」
2人は小さい頃からずっと一緒だ。
今は鬼を倒すため 師範と継子 として
毎日を必死に突き進んでいる。
それが幸せなのかと聞かれれば
答えは定かではないが
お互いが居るからこそ前へ進めるのだ。
『早く鬼など消してしまおう。』
「はい!!もっと強くなります!!」
2人の本当の幸せはその先にしかない。
今日の夜空のようにそれは雲がかかり
ハッキリとは見えないが、確かにそこに
星と月はあるのだから。
真っ直ぐ前だけを見て信念を貫き通そう。
今はそれしか無いのだから
揺れた時だけ寄り添って、言葉遊びを楽しもう。
心さえ分かってしまえば
離れることなどないのだから。