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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第2章  宇髄天元 (R18)□俺に抱かれる派手フラグ



今は天元の膝の上でゆっくりと
お茶を飲んでいる。


『任務さ、断れねぇの?
てかどういう任務なんだ?』

鬼殺隊って、そんな事させるか?
と少し気になっていた天元は姫華に
問いかけると本人も少々疑問だったようで
うーんと首を捻っている。

「とりあえずこれ、指南書。」
『ん、あぁ…………あれ?』

約束していたし、特に秘密とも言われて
いなかったため、どうぞ。と渡すと
ペラペラとページをめくり天元が固まる。


「何か変だよね、やっぱり。
モデルの男の人さ喋り方とか天元そっくり。」

『………そりゃそうだ。
これ派手に俺のイメージで書いてあるからな。』

「どゆこと?」

『…これ雛鶴の字だ。
たまに出てくる違う字はまきを。
んでこの下手な絵は須磨だよ。』

「…………え?」

うん、やっぱりそうだ。と
何度も見返して頷く天元。
長年一緒に居る仲だ、間違うはずがない。

『任務はどうやって報告された?』

「……それがね?文なのよ。
珍しいわよね。大抵キチンと説明が
あるから、なんだかなぁ、とは思ったの。」

ほらその、最後に挟んであるやつ。
と指南書の最後のページに挟んである
文を抜き取り天元に見せると、突然
腹を抱えて笑いだした。

『ははっ!!これ雛鶴の字だよ!!
お前派手に騙されたんだよっ!はははっ!』

「え、てことは。」

『任務何てねぇよ!!
しかもこれ細工紙だ。その茶貸してみ?』

「え、あ、どうぞ。」

言われた通りにお茶を渡すと
筒状に文を丸めてその中にそっと流す。

『こうやって全体湿らすと………
ほら、見てみろよ黒い文字が浮いて
うっすら見えてきただろ?』

「すごいっ!なにこれ!!」

墨と紙が特殊なんだよ。と
楽しそうに説明しながらちり紙でそっと
水気と浮いた文字を染み込ませる。

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