第2章 宇髄天元 (R18)□俺に抱かれる派手フラグ
「(めっちゃ鼓動早い…てか、固いのが…)」
『情けねぇ位…派手にうるせぇだろ。
ちなみに太ももに当たってんの何か分かるよな。』
「…うん。ごめん。」
恥ずかしい思いさせてごめんね。
けど…私で興奮してくれたの?
どうしよう、めちゃくちゃ嬉しい。
頭ほわほわしてきた。
『もう風呂上がるぞ。痛てぇから。
布団……行くぞ。』
そのまま私をヒョイッと抱き上げる逞しさに
どうしようもなくクラクラする。
身体が見えて恥ずかしいからとりあえず
くっついて見えないようにする。
感触 匂い 表情 。
全部好きすぎて、どうしようもない。
『……可愛いよな、本当。』
「天元…あのね、ドキドキするの。」
その声も好きすぎて、心臓が壊れそう。
そんな優しい顔で笑わないでよ。
何か…違うって分かってても愛されてるって
錯覚しそうになっちゃうから…。
『身体拭かなくて良いか。
布団濡れっけど、もうどうでもいい。』
どうでもいいって…どっちの意味かな。
けどもういいや、私今すごい幸せ。
水滴が落ちて、ちょっと冷たい。
けど、そのせいでやけにくっついてる所が
暖かく感じて天元の存在を感じる。
「(…抱いてくれるんだ、幸せ。)」
無理矢理やらせたくせに感動するくらい
私の頭はのぼせ上がって、やっと着いた布団に
優しく組み敷かれる。
不思議とそのままなだれ込む。
と、思ったんだけど。
『……。/////』
天元は真っ赤なまま固まっている。
どうしたらいいか分かんないのか、
………やっぱり悩んでるのか。
けどもう、ここまで来たら。
私が誘うしか無いよね…。
初めは何からだろう、わかんないけど。
接吻とか、天元としてみたいな…。
「…天元…ちゅって、してみたい…な。」
接吻と言うのは恥ずかしいから
効果音を伝えると目を見開く。
そしてしょぼんとまるで怒られた犬みたいに
何とも言えない顔をする。可愛いけど、どっち。
『…俺、派手に情けねぇ。ごめんな。』
「…あの…嫌じゃない?」
どっちなんだろうその反応…。
情けないって私を抱きたくなくて甲斐性がない
って言いたいのか……それともどうしたらいいか
分からないから?…きっと…前者かな。