【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
し『…辛いですよね、好かれ過ぎるのも。
本当は人の想いを切り捨てるなんて
優しすぎて出来ない人ですから……。
が笑って居ないと私辛いです。』
残されたしのぶはここに来た時に渡された
竹笛を眺めながらポツリと小さく呟いた。
しのぶもが大好きなのだ。
いつも傍で楽しそうに笑っていて欲しい。
また自分の感情を押し殺して
あんな事を言って勝手な決まり事を作った
困った親友が幸せになる様に心から願っている。
し『良いんですよ。
貴女は皆の事を平等に愛してしまうんです。
…人のいい所を見つけるのが上手すぎるんですよ。』
しのぶが手に握っている竹笛は
自分の物だけ可愛らしく紫に色に染められていて
紐も白と紫の2本の糸をよりあわせてあった。
そのちょっとした特別と
白と紫が自分との色のようで
しのぶはとてもとても嬉しかった 。
本当に人を喜ばせるのが上手い人だ。
そんな風に感心するほどは優しい。
し『…男に産まれたかったなんて言ったら
の親友で居れなくなりますよね。』
そういうしのぶは手元の特別を見つめながら
酷くつらそうに消え入りそうな声で呟いた。
この竹笛の”特別”は
しのぶは女の子だから、親友 だから。
そんな意味が篭っているのだろう。
し『ずっと一つだけ…。
優しい貴女に隠していた事があるんです。』
これを言うと女友達を欲しがっていたは
きっと、とても傷付いてしまう。
そしてまた、女としてどうなのかと
頭を抱えてしまうだろうから。
私はそれを静かにしまい込んだ。